Windows から Oracle Linux へリモートデスクトップで接続するOSSのXRDPを紹介します。
VNC Server を使用してリモートデスクトップで接続していたのですが、面倒なことがひとつありました。それは、初回のみ、サーバ端末の画面上からログインしないと、VNC Client から接続できないという事です。私の自宅では、使用しないマシンは基本的に電源を落とします(電気代が怖いので・・・)。そのため、サーバの電源を入れるたびに、サーバ端末の画面上からログインして、クライアント端末からVNC Client を使用して接続していました。
色々と原因を調べてみると、VNC Server は GNOMEを使用しているようで、このGNOMEは、サーバ端末の画面上からログインしないと有効にならないみたいです。つまり、X Window ではない、ということです(そりゃそうだw)。
今回は、こんな面倒なことはせず、しかも、Windowsに標準で装備されたリモートデスクトップ(RDP)で、Oracle Linux へ接続する方法を紹介します。今回はサーバにXRDPというOSSのソフトウェアをインストールします。
前提条件 |
Oracle Linux 6.7
xrdp 0.6.1-4.el6
tigervnc-server 1.1.0-16.el6
ソフトウェアのインストール |
はじめに、yum のレポジトリにEPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)を追加します。
# rpm -Uvh http://download.fedoraproject.org/pub/epel/6/i386/epel-release-6-8.noarch.rpm
次に、yum で xrdp と tigervnc-server をインストールします。
# yum -y install xrdp tigervnc-server
設定 |
サービスで xrdp を開始します。
# service xrdp start xrdp を起動中: [ OK ] xrdp-sesman を起動中: [ OK ]
netstat(ネットスタット)コマンドで、TCPで通信するポートの状態を確認します。netstatコマンドを実行すると不要なプログラムまで出力されるため、|(パイプ)とgrep(グレップ)コマンドを使用してxrdpのみを出力します。状態が「LISTEN」になっていればOKです。
# netstat -antup | grep xrdp tcp 0 0 127.0.0.1:3350 0.0.0.0:* LISTEN 9309/xrdp-sesman tcp 0 0 0.0.0.0:3389 0.0.0.0:* LISTEN 9304/xrdp
サービスに xrdp と vncserver を登録します。デフォルトでは、xrdp と vncserver は、サーバを起動したときに自動で起動しません。
# chkconfig xrdp on # chkconfig vncserver on
最後にサーバのファイアウォールを設定します。
ファイアウォールの設定は、システムから管理のファイアウォールをクリックします。
ファイアウォールの設定 |
ポート番号 3389 を追加 |
クライアント端末からの接続 |
リモートデスクトップを起動します。
スタートメニューからアクセサリを開いて「リモートデスクトップ接続」をクリックします。
リモートデスクトップ接続 |
リモートデスクトップ接続の画面 |
リモートデスクトップ接続 ログイン画面 |
ログインに成功すると、サーバのリモートデスクトップ画面が表示されます。
リモートデスクトップ画面 |
最後に |
サーバ端末上での音声は、クライアント端末上で聞くことができませんでした。サーバ端末上での音声をクライアント端末で聞くには、x11rdpというソフトウェアを利用してください。私は必要がなかったためxrdpをインストールしました。
参考サイト |
Install xrdp Remote Desktop on CentOS 6 / RHEL 6
xrdp (リモートデスクトップ接続)のインストール・設定
X11RDP-RH-Matic - 日本 xrdp ユーザ会
追記 2018/4/10
Install xrdp on CentOS 7 / RHEL 7
Oracle Linux 7.4 での設定に役に立ちます。
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿